僕の人生を永遠に変えてしまった運命の本。
20歳の頃、人生に絶望していた僕は、ふらふらと小さな書店に入った。
狭い書棚の中で、この本を見つけた。
ずっと売れ残っていた、売れない本のようだった。
立ち読みで、少し読んだだけで、霞がかかった僕の頭の中に何かが光った。
僕はすぐにレジに行き、この本を買って、急いで寮に帰った。(当時、住み込みで、予備校の寮監のバイトをしていた)
夢中で読み続けると、僕の人生を根底から変えてしまう一文に出会った。
「あなたが何かの動機で行動したとする。そうすると、その動機を更に強めることになるのです」
これが僕が求めている人生の解答だった。
僕がずっと悩みの檻の中から出られなかった理由が、ズバリ書かれていた。
この悪習慣から抜け出すには、今までと違う動機で、違う行動をすればいい。
それを繰り返していけば、いままでと違う動機で、僕は行動し続けるに違いない。
僕はそう確信して、別人格の人間になったつもりで、これまでと全く違う動機で、全く違う行動を、少しずつ始めるようになった。
それが心の中で一杯になった時、僕は完全に生まれ変わった。
何をしても怖がり、恐怖と不安しかない毎日に、眩しいくらいの光が差してきた。
気がつけば、僕はその光に向かって無心に走り続けていた。
そんな僕は、以前の僕ではなかった。
この本の著者であるジョージ・ウェインバーグ博士の「自己創造の原則」は、僕を永遠に変えてしまった、不変の法則だ。
「あなたが何かの動機で行動したとする。そうすると、結果的に、その動機を更に強めることになるのです」
ジョージ・ウエインバーグ
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